デブ菌と痩せ菌って何?~デブ菌が肥満の原因に!~
近頃、「デブ菌」「痩せ菌」という言葉を耳にすることがありますが皆さんご存知ですか?
「デブ菌」「痩せ菌」という言葉が言われるようになったきっかけが、アメリカのワシントン大学で行われた研究で、腸内フローラに住んでいる菌が、肥満の原因になっているという結果が報告されたことでした。
デブ菌を減らして痩せ菌を増やせば、痩せ体質になれる!ということで「デブ菌」「痩せ菌」について調べてみました。
「デブ菌」「痩せ菌」とは?
Contents
そもそも「デブ菌」「痩せ菌」という名前は俗語で本当の名前ではありません。
「デブ菌」とは「フィルミクテス門」といい、肥満の人の体内に多い菌です。いわゆる悪玉菌です。
「痩せ菌」とは「バクテロイデス門」といい、痩せている人の体内に多い菌です。いわゆる善玉菌です。
デブ菌と痩せ菌は「4:6」の割合が理想
デブ菌とは悪玉菌のことで、消化されたものを体内に吸収する働きがあります。
本来体の外に排出しなければならないものを排出しないで体内に貯め込んでしまう特性があるのです。
ですからデブ菌の割合が少しでも増えてしまうと肥満につながります。
デブ菌を減らすことが太りにくい体質への第一歩なのです。
デブ菌を減らして体質改善!
菌の住み家となっている腸内フローラは、3歳から5歳までにほぼ決まってしまうといわれています。
しかし、その後も腸内フローラの組成を変えることができるので、大人になってからでも体質改善は可能と言えるのです。
ではどうすれば、体質改善ができるのでしょうか。
そこには私たちの毎日の食事が大切になってきます。
腸内フローラを耕すようなイメージで、肥料となる食事(菌)を与えるのです。
毎日の食事の中に痩せ菌の元になる物をたくさん摂り入れて、体質改善しましょう。
デブ菌を増やす食べ物とは?
デブ菌は、糖質や脂質をエサにしています。
ですから、高糖分、高脂質なものはデブ菌を増やします。
お菓子や甘い飲み物が習慣となっている人は要注意ですね。
また、
- 塩分の摂りすぎ
- 不規則な食事時間
- 野菜不足
などもデブ菌を増やす原因となります。
どれも体に良くないことだと一目でわかるようなことばかりですが、デブ菌まで増やしてしまう習慣と分かれば一刻も早くやめたくなりますね。
痩せ菌を増やすにはどうすればいい?
痩せ菌、いわゆる善玉菌を増やすにはどうすればいいのでしょうか。
そもそも痩せ菌になぜ痩せる効果があるのでしょう。
それは痩せ菌が作り出す”短鎖脂肪酸”という成分がポイントなのです。
短鎖脂肪酸には脂肪燃焼効果があります。
そして短鎖脂肪酸には「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸」という3つの種類があるのです。
この3種類の短鎖脂肪酸は次のような食品に含まれています。
- 酪酸 → 乳製品
- 酢酸 → 酢
- プロピオン酸 → 発酵食品
これらが含まれる食品や料理を食べることで、短鎖脂肪酸の痩せ効果が得られます。
しかし、食事から得られるその効果は一時的なものなので、体内の菌が大事になってくるのです。
体内に痩せ菌をふやしていくことで継続的に短鎖脂肪酸を作りだすという事がポイントなのです。
痩せ菌を増やす具体的な食品
- ヨーグルト
乳製品に含まれる菌は熱や胃酸に弱く、生きたまま腸まで届くものは少ないのですが、腸内フローラの痩せ菌のエサとなってくれます。
腸内細菌は夜中の0時ごろに最も活性化するので、寝る1時間前に食べるのがおすすめです。
- 納豆
納豆には「大豆オリゴ糖」という成分が含まれており、痩せ菌のエサになります。
腸内の瘦せ菌が大豆オリゴ糖によってどんどん増殖するので、増やすことができます。
- 水溶性食物繊維
水溶性食物繊維も瘦せ菌のエサになります。
また、炭水化物の消化吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を防止します。
排便も促進するので、ダイエットには効果的です。
きのこやごぼう、高野豆腐、海藻類、オクラ、ラッキョウなどです。
まとめ
痩せ菌は食生活を改善するだけで増やすことができます。
逆に言えば、生活習慣や食生活の乱れにより、デブ菌を増やしてしまうこともあるのです。
痩せ菌は痩せ体質になるだけでなく、体を中から健康にしてくれます。
少しでも痩せ菌を増やす食事を取って身体を元気にしていきましょう。
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